溶ける
「溶ける」
井川意高、幻冬舎文庫、2017年1月

106億円もの会社資金をマカオのカジノで溶かした大王製紙元会長の懺悔録。
「一人の愚かな男の転落記として読んでいただければ充分だ」
と書いてありましたので、その通りに読みました。
2011年井川氏が特別背任容疑で逮捕。
2012年に懲役4年が確定。
2013年収監前に執筆、収監後に単行本刊行。
2016年出所。収監中と出所直後の話を加筆して文庫版が刊行されました。
カジノや夜遊びの話が多いですが、
生い立ちや大王製紙の社員・役員時代の仕事の話もあって、
興味深い内容でした。
1章 極限
マカオやシンガポールのカジノの仕組み、部屋や接客の様子、
負けが込んで借金が膨らんでいく過程が詳しく書かれています。
2章 追憶
学生時代の話
3章 邁進
大王製紙社員時代の話。
製紙業のビジネスについて詳しく書かれています。
4章 君臨
大王製紙の専務~社長時代の話。
マネジメント論を語っています。
5章 疼き
学生時代の仲間や大王製紙時代の有名人との交遊について。
6章 放熱
バカラ賭博で借金が膨らんでいく過程が改めて詳細に記されています。
2008年頃からのめり込み、2011年4月以降毎週のようにマカオでバカラをしていたそうです。
7章 溶解
子会社から借り入れるようになってから逮捕まで。
8章 灰燼
裁判について。
気になる借金返済は、株式売却で全額返済したそうです。
終章 下獄
文庫特別書き下ろし 出所
刑務所の生活や出所直後について。

